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代表取締役蔵田 由貴美様
2000年 東京都目黒区にフラワーデザイン教室を開設。2006年 株式会社ワイズスタイルを設立。東京に加え、青森市でも本格的にレッスンを開始。2009年 青森市に花と雑貨の店「Y's Style」をオープン。2012年 自社店舗を青森市松原に設立。現在は東京と青森で活動を続ける。

青森が好き。だから大好きなお花で青森に貢献したい。

本日は青森市内にある、花と雑貨の店「Y's Style」のオーナーをされている、株式会社ワイズスタイルの蔵田由貴美様にインタビューをしていきたいと思います。本日は宜しくお願いします!

宜しくお願いします。
株式会社ワイズスタイル 蔵田様本日は宜しくお願いします!

まず、蔵田様のプロフィールをお願いします。

出身は青森市で、今は東京に住んでいます。青森高校を卒業して早稲田大学商学部に入学しました。大学進学をきっかけに東京に出て、そのまま東京で大手損保会社に就職しました。

今とは全然違うお仕事をされていたんですね!

そうですね。損保会社のOL時代にフラワーデザインの勉強を始めて、その後インテリアやテーブル、カラー、アロマなどの周辺知識も学びました。さらに、フランスのスタイル・色使い・デザインを学びたくて、パリにも行きました。

元々フラワーデザインなどに興味があったんですか?

はい。子供の頃から花が好きで、大人になってからはお花を習いたいと、ずっと思っていました。それで26歳くらいだったかな。平日は仕事で忙しかったので、週末に集中してお花を習い始めました。

その後、本格的に勉強を始めて、フランスでも学ばれているんですね!

叔母がパリに住んでるというのもありますが、フランスのスタイルを学んでみたいと思い、パリへ行きました。その後日本に戻ってからも、フランス人のフラワーデザイナーに7年ほど習い、パリスタイルを習得しました。

国によってスタイルが違うんですか?

違いますね。日本の「マミフラワーデザインスクール」で講師資格を取ってお花を教え始めましたが、教えているうちに違うデザインも学びたいと考えるようになりました。両方をやってみて、使う花の量や花材の扱い方の違いを学び、日本とフランスの2つのスタイルを融合させて、自分のスタイルにしています。
株式会社ワイズスタイル 蔵田様日本だけでなくフランスのスタイルも学ばれた蔵田様

蔵田様ご自身のスタイルを確立されて、そこから花の道へ進まれたんですね。会社の設立に至るまでに何かきっかけはあるんですか?

花を趣味ではなく仕事にして、多くの方に花の素晴らしさ、花のある暮らしの素晴らしさを伝えたかったからです。「好きを仕事に」したかったんです。

「好きを仕事に」…。素敵ですね。

そうは言っても、最初の頃は「なんでこんな大変なこと始めちゃったんだろ…」と、何度か泣いたこともあり、苦労はしました。でも、最初のビジョンや理想を絶対に曲げないという強い思いがあり、続けてこれました。

起業する前と後で変化したことはありますか?

起業して会社組織にしたことが、花屋作りのきっかけになりました。また、事業として成り立たせるために、経営の勉強をすることにもつながりました。スタッフの雇用や店舗新築など、責任ある業務に対応していくには、やはり会社組織にして良かったと思っています。

大学でも経営の勉強をされていたんですよね?

商学部だったので経営学も学びましたが、経営の実務を学んだわけではないですし、経営に関して大学時代に意識することは全くありませんでした(笑)ただ、「お花を仕事にしています」と言えるようになりたい、そして、会社として成り立つようにしていきたいと、そんな思いから「女性起業塾」に通うことにしたんです。

どんな方が参加されていたんですか?

意識が高い人ばかりでしたね。例えば、ペットで何か仕事にしようとか、音楽で何かやろうとか、営業を形にしようとか…。世の中にはこういう人たちがいて、みんないろいろ考えていて前向きなんだと感じました。

想いや意識って、何かをやる時の大きな原動力になるんですね。「ワイズスタイル」という社名に対しても何か想いはあるんですか?

誰でも聞きやすくわかりやすい名前がいいなと考えている中で、「自分のスタイル」という意味で名前(YUKIMI)の頭文字をとって「ワイズスタイル」にしました。単純なことなんですけどね。

自分のスタイルを貫き通すという強い想いを感じられます!

ありがとう御座います。
株式会社ワイズスタイル 蔵田様花をお選びになる蔵田様

蔵田様はお店のほかにフラワーデザイン・フラワーアレンジメントについて、様々な活動をされているようですが、具体的にはどのような活動をされているんですか?

東京では自宅レッスンを中心に活動しています。青森では花屋の運営はもちろん、ブライダル、フューネラル(お悔やみ)、イベントの会場装飾や生け込みなどをしています。また、青森でのレッスンも欠かせない活動のひとつですね。

東京と青森のレッスンで、何か違いというのはあるんですか?

違いは全くありません。東京と同じレッスンを青森でも行っています。花の仕入れは東京からもしていますし、その時のトレンドや新しいものを学んだら、青森のレッスンにも取り入れています。東京と同じ花材、レベルのレッスンを青森で開催しています。

新しいものに触れることができるのは嬉しいですね。ちなみに、東京ではなく青森で花屋をオープンしようと思ったきっかけはなんですか?

出身地の青森が好きで、お花で青森に貢献したいと思ったからです。これまでに自分が東京やパリで得てきた花に関する知識、経験、技術を伝えることで、花の楽しさを知ってもらい、花のある暮らしにつながってくれればという思いがあります。これまでに青森に無かったギフト中心の花屋を作り、お客様はお店に来るだけでワクワクできる、そんな花屋にしていきたいですね。

今日お店に一歩足を踏み入れた瞬間、色とりどりの綺麗な花が出迎えてくれて、私自身とてもワクワクしました!いろんな商品がありますよね?

はい。生花、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワー、ハーバリウム、そのほかに雑貨を扱っています。雑貨以外、全部オーダーメイドで受注できます。
株式会社ワイズスタイル 蔵田様店内の様子。お花の他にも沢山の雑貨が置かれています。

ぜひ今度お願いしたいです!ほかに特色やこだわりはありますか?

生花に関しては、日本一の大田市場(東京)から直接仕入れることで、産地や生産者にこだわった良質な生花や、うちの店にしかない珍しい花材などを提案することができます。また、プリザーブドフラワーはオーダーメイドに対応できる花材を常時そろえ、スタッフが各々デザイナーとして製作できることも特徴のひとつだと思っています。

お話を聞いていると、綺麗で煌びやかなお仕事っていうイメージを受けますね。

実際は見た目の華やかさが2割で、残りの8割は重労働ですね(笑)早朝に市場での仕入れ、大量の生花の水揚げ作業や、日々のメンテナンスと掃除、資材や花材の整理整頓など陰の作業が沢山有ります。ホテルや百貨店もそうだと思いますが、お客様に綺麗なものを見せるためには、陰で結構な苦労があるんです。

大変なんですね…。でも、そうゆう8割の苦労があるからこそ2割の華やかさが際立つんですね!

そうですね。陰の作業がしっかりあってこそ、きれいな花の世界を作れるのだと思います。お客様から「ワイズスタイルさんに頼んで良かったです」と言われたときに、苦労が吹き飛びます。100点をもらった気分ですね。

苦労した先に大きな喜びがあるんですね。お客さまから100点を貰うために、フラワーデザインでこだわっていることはありますか?

1輪1輪を大切にしたいという思いでデザインしています。花の組み合わせ、色使いはもちろんのこと、「ご依頼下さった方の気持ちを花に込めてお届けしたい」ということが、一番のこだわりです。そのために、お客さまの想いや要望をできるだけ詳しく伺うようにしています。花を通じて想いを届ける役割を果たせることはとても重要で、その為のデザイン力だとも思います。花に込めた想いが最後にフィードバックされ、依頼した人が喜んでくれる。頼んで良かったよかったと思ってもらえる、それが嬉しいですよね。

花をひとつ作るにしても奥が深いですね。

そうなんです。作る花に想いを込めるということはスタッフにも徹底して話しています。想いが少ないものはパッと見てわかります。

わかるんですか!(驚)

わかります(笑)花にはすぐ出ます。なので徹底させるために、社員教育の一環として「凡事徹底」ということも日々伝えています。

凡事徹底はどのような意味ですか?

何か特別なことをするのではなく、当たり前のことを極めるという意味です。お花に対しても特別なことはしなくてもいい。その代わり、花の状態は良いか、店内の掃除は行き届いているか、お客様のニーズをしっかり伺えているか…など、そういう基本的なことを徹底するようにと話しています。一度お客様の信頼を裏切ってしまえば、なかなか次には来てもらえなくなるので、基本的なことこそ徹底してしっかりやらないとだめなんです。
株式会社ワイズスタイル 蔵田様店内の花はすべてガラスの花器に入れられており、見た目だけでなく水換えを徹底してる証明でもあります。

お話を聞けば聞くほど奥が深いですね。今後の目標や青森に貢献したいことはなにかありますか?

沢山有りますね。花のホームユース(個人消費)の更なる開拓、人が集まる店作り、花育活動、あと、青森の産地とのコラボレーションや青森の花をもっと広めていく活動などもしていけたらと思っています。

青森の産地とのコラボレーションや青森の花を広める活動について、具体的に何かされているんですか?

今はまだできていないです。ただ、青森には良い花が沢山あるんです。トルコ桔梗、デルフィニウムというブルースカイの花…、菊の生産量も多いですね。

知らなかったです!

ひまわりも有名な生産者の方がいるんです。東京の市場で産地表示に「青森」って書いているのを見て知りました。売り方や宣伝の仕方は、やはり東京の方が進んでいるなと感じます。

いくら良いものがあっても、情報が入ってこなければ知ることができませんからね。

私自身、東京と青森の両方が分かる中で、青森の良いところを発信していければと思っています。

では最後となりますが、フラワーデザイン・フラワーアレンジメントを職業として目指している方へ一言お願いします。

花の仕事は見た目の華やかさとは違って、意外と大変です。ただ、その大変さの中に、自分が作った花でお客さまに感動してもらえるという「最大の喜び」があります。私自身、花屋で働いた経験もなく花屋を始め、さらに会社を一から作るということで大変なことが沢山ありました。でも、「好きなことを仕事にする」以上、あきらめることなく継続すれば、少しずつ道は開け、形になっていくものだと実感しています。「夢はあきらめなければ、必ずかなう」「向き不向きより前向き」「損して得を取れ」「思い立った時が一番若い時」「凡事徹底」「素直で謙虚」これらを守りながら、さらに成長していければいいと思います。

素敵な花に囲まれて、素敵なお話をお聞きすることができました!本日はありがとうございました!

株式会社ワイズスタイル 蔵田様本日はありがとうございました!

会社概要 COMPANY INFO

会社名 株式会社ワイズスタイル
本社 〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-7-17-301
代表者 代表取締役 蔵田 由貴美
事業内容 ・フラワーデザイン全般(生花、プリザーブド、アーティフィシャルフラワー等のギフト製作
 活け込み、スタンド花、ディスプレイなど)
・ウェディング(会場装花、オーダーメイドブーケなど)
・ヒューネラル(お悔やみの花、供花など)
・レッスン(定期レッスン、単発レッスン、各種講習会)
・イベント(講演、デモンストレーション)
URL http://ystyle.jp/
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