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株式会社エーアイサイン代表取締役石澤 暁夫氏 株式会社エーアイサイン代表取締役石澤 暁夫氏
代表取締役石澤暁夫氏
弘前工業高校卒。卒業前より看板屋さんを志し、東京にて修行後、24歳でUターンし青森市にて看板デザインを主力事業とした株式会社エーアイサインを起業し現職。趣味は油絵。

勝ち負けよりも、とにかく人と違ったものをやりたい

本日はよろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。

石澤社長を色々な講習等でお見受けしておりましたので、今日は素敵なお話を伺えることを楽しみにしてまいりました!早速ですが起業のきっかけはどんな事だったのでしょうか?

高校時代に遡るのですけれども、モノづくりや絵を描く事が好きでして、弘前工業高校インテリア科に入学し、そこでモノづくりの楽しさを知って油絵を描いていたりしていました。就職する時に個性を生かせる仕事に就きたいと思っていましたが、実際の現場を見てからと思い、弘前市内の看板屋さんに会社見学に行ったんですね。当時35年前なので今でいうコンピュータ、先進機器もなく全部手書きで作業をしていたんです。職人さんが筆一本で書いていたのはラーメン屋さんのメニューでした。塩ラーメン、醤油ラーメン、みそラーメンと書いていたのですが、その文字が全部同じ文字でよく見ると割り付けしている線だけでフリーハンドで書いていました。

フリーハンドで!35年前…すごいですね。

そうなんですよ。もう一人の職人さんはホテルの式典の看板を床に敷いて描いていました。筆一本で仕上げる技術を見てこれは神業だと思いましたね。自分もこのような技術を身に着けたいと思い看板屋の世界に入りました。ここでは、文字を書いたり、イラストを描くことを覚えましたが、いつかは自分で起業してやりたいなと思っていました。ただそれには技術が足りないと思ったので、4年お世話になった会社を辞め夢を追いかけて修行の為上京しました。それで東京の看板屋さんに行きました。話すと長いのですが・・・

是非聞かせて下さい!

聞いて貰えますか(笑)東京へは、あてもなく、それこそ情報もなく、ただただ東京にいって山の手線に乗り駅を降り、歩いて看板屋さんを探したんですよ。

え~!!すごいアグレッシブですね!!

歩いて看板屋を探す。今考えると無謀とも思える行動でしたが、2日目の夕方に渋谷を歩いていたらに庭先でペンキを塗っている職人さんがいて。これは看板屋さんではないかなと思い飛び込みました。偶然、社長さんもいて「青森からきたのですが雇って貰えませんか?」とお願いしたら「いいよ」と言ってくれたんですよ(笑)。準備も何もしてなかったので、そこの会社のロッカールームに1ヶ月間間借りをさせて貰い、住み込みで働きました。その後アパートを借りて、この会社には2年間お世話になりました。

その後東京から戻って独立されたのですか?

そうですね。24歳で帰って来て、結婚と同時に独立しました。結婚記念日が創業した日なんですよ。

これから独立する方と結婚するというのは、奥様も気合が入っていますね!!

そうですね(笑)私が24歳、彼女が22歳の時に結婚して、今年で結婚32年になりました。

現在は過去の苦労も報われて、お仕事も講習等も引っ張りだこだと思いますが、現在の社長様の仕事内容はどのようなことを行っておりますか?

会社全体では看板の仕事をしていますが、私は基本的には営業と立体物のデザイン、モニュメント等を手掛けさせていただいています。看板というとお店、会社の看板など色々あるのですけど、私自身は全体の管理と、アート的なデザインを担当しています。
株式会社エーアイサイン代表取締役石澤 暁夫氏これまで手掛けてこられた実績を石澤社長よりご紹介していただく

デザインが主なのですね。実は弊社の看板は、デザインは別ですが、エーアイサイン様に制作頂きました!

ありがとうございます(笑)。

今なら昔の先輩方には負けないという自負などはありますでしょうか?

勝ち負けは全く意識はしていませんが、人と違ったものををやりたいという考えは以前からあったので、通常看板は四角で目立つように赤色っていうのが一般的ですが、私はそれに違和感がありました。もっと曲線を使ったりアーティステックな形にしたりという考えが自分の中にありました。自然景観、環境にマッチした物を作れるかという事とお客様だけではなく、第三者が見た時に良いねと言われるデザインをイメージしてやっていました。

デザインなどは、パソコンでやっておられるんですよね(笑)?

創業当時はパソコンがなかったので手描きで提案していました。今はパソコンがあるので、色んなバリエーションでお客様に見せることができます。

たまに手で描いてみたりしたいと思われないですか?

私がデザインする時は最初は手描きです。えんぴつでスケッチをしてデザイナーに渡して制作して貰います。立体物は奥行き感が大事ですので最初に模型で作ったりしています。浪岡駅のモニュメント、アップルハートは実物の模型を作り、それに合わせて実際の物を製作しました。実際にどう見えるかというのを自分の中でイメージをしないといけないので。作るまでの時間は納得するまでかなり掛けます。

看板屋さんというよりはデザイナーに近いですね。

当社では看板を作っていますが、建物をプロデュースして街の景観を良くしたいという思いがベースにあるので、そのチャンスを伺っています。

単純な看板製作ではないということですね。そんな御社を社長自ら色で表すと何色ですか?

色で表現した時にはフルカラーでしょうね。社内の雰囲気で見たときには黄色からオレンジかの暖かい雰囲気がありますが、デザインっていうのはクールな部分も必要で、そうなるとブルーというイメージが必要ですし、自然を考えたときにはグリーンなどといった涼しいイメージが必要で、やるぞ!っというイメージは赤く変化するので、人間のオーラのように気分で変化するじゃないですか。イメージしたものが色に表れますね。つまり単純に固定できないと思うんですよ。ゴールドに輝いている時もあるかもしれませんし(笑)

ゴールド良いですね(笑)!この先新しい事業展開や目指している所はありますか?

看板だけではなく建物もデザインしたいという思いがありますね。自分でデザインしたサインをよりマッチングさせるため、建物のデザインもしてみたいなと思いますね。

現在建築士さんはいらっしゃるのですか?

建築士はいるのですが、そこまでのスキルがまだありません。今息子たちを修行に出しています。いずれ近い将来建築から入ってサイン等トータルなデザインをし、建物の総合プロデュースをし、更にはいずれは街並みをプロデュース出来るような会社にしていきたいと思っています。

ちなみにご子息様はお幾つでいらっしゃいますか?

26歳、25、20、19歳と4人全員男です。野郎ばかりですね(笑)

社長としては将来有望ですね!

すごい楽しみですね!夢が膨らみます!

企業理念、会社理念などはありますか?

折角、この世の中に生まれてきたので、人生を楽しく生きていこうというものが、生きていくベースになっていますね。自分の根本に感性と技術を磨こうというものがありまして、良い物を作るために人間的な努力、成長がすごく必要だと考えています。色んな本を読んだり、色んな人と出会ったり色んな経験をすることで、感性を磨く事が大事だと思っていますね。感性は生きていく上で、とっても大事な要素です。

会社のこだわりは何ですか?

デザインというものは同じものでも、色が変わるだけで全然違う様に見えますし、何か少しアレンジするだけで雰囲気が変わって見えるんですよ。その時に何が大事かというと、見た人が癒されたり、元気をもらったり、その物を見た時に心が動くかどうかということがすごく大事です。つまりデザインに力を入れているところがこだわりですね。妥協せず納得した物をお客様に提供しようというところです。看板、サインというのはお店の顔、魂なので、ある意味建物に命を吹き込むという思いで仕事をしています。お客様が納得した物、感動を受けてもらえるものを提供することを目指しております。

休日は何をされていますか?

私、絵を描くのでほとんどアトリエで絵を描いています。

えっ!?ご自宅にアトリエがあるんですか?

そうですね。会社の前にカフェがありますが、私が描いた絵を飾っております。毎年春に浪岡駅のあぴねすで絵画展を開き、3年に1回のペースで大規模な展覧会も開かせていただいております。

今度カフェにお邪魔させていただきます!お話は変わりますが、書類選考や面接の際に一番見ていることは何でしょうか?

一番見ている所は素直かどうかですね。他には面接で「今生きていて幸せですか?」と聞いた時に「幸せです。」と答えた人だけ採用していますね。幸せではないと感じている方は、何をやっても幸せではないという考えがあるもので・・・。
株式会社エーアイサイン代表取締役石澤 暁夫氏面接時には「素直さ」を1番見ているという石澤社長

人物像としては今の幸せに気づけている人ということですね。

そうなりますかね。自分が日本に生まれて、住食に困らず、仕事もできていることに当たり前と感じるのではなく、十分幸せなことだよということを知って欲しいですね。

自分も意識して日々を過ごしたいと思います。何故、青森で事業を営んでおられるのですか?

東京は空気が悪かったので、毎日喉が痛かったんですよ。なので、いつものど飴をなめていたましたね(笑)。また、満員電車に家族や子供達に乗って欲しくなかった。もう少しゆとりのある生活をさせてやりたいなと思いました。もう一つ、地元青森でこれから名前を売ろうと思い帰って来ましたね(笑)

分かる気がします(笑)ちなみに、これからの青森へ何か貢献したいことはありますか?

青森は美しい自然が豊かできれいな街だと思うのですが、お客さんが来た時に”ここに連れて行きたい”と思う街並みを手掛けていきたい。その為に街並みをデザインしていきたいですね。歩いて楽しくなる様なストリート、アートストリートを作っていきたいですね。この土地で暮らす喜びや誇りを次世代につなげたいです。

これからの青森について、どうお考えですか?

今以上に観光に力を入れて欲しいなと思います。青森に来てくれたお客様が見て回って楽しくなる場所を作って欲しいですね。

最後になりますが、現在仕事を探している方に一言お願いいたします。

仕事って一生懸命やると好きになると思います。自分が一生懸命やれるか、好きな事ってなんだろうと、自分をもう一度見つめ直して欲しいですね。賃金が安いとか高いとかの判断基準では無く、楽な方ではなくて、苦労を前提にしてチャレンジして欲しいですね。そこから幸せが見えてくると思います。また、夢を持って人間的な向上をしよう、生きがいを持とういう想いもすごく大事だと思います。

苦労は買ってでも・・・ですね!インタビューさせていただきながら勉強もさせていただきました。本日は、貴重なお時間ありがとうございました。

会社概要 COMPANY INFO

会社名 株式会社エーアイサイン
本社 〒038-1331 青森県青森市浪岡大字女鹿沢字西花岡82-1
代表者 代表取締役 石澤 暁夫
事業内容 ・看板、デザイン、モニュメント、その他制作
・屋外広告業
URL http://www.ai-sign.com/
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